| 芭蕉の晩年と墓所義仲寺 | ||||||
| 俳聖 松尾芭蕉・生涯データベース |
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【芭蕉の晩年】 「おくのほそ道」の旅の終わり | 畿内逗留の二十五ヶ月
| 不易流行の説 |
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_ | 「行春や鳥啼魚の目は泪」を矢立の初めとして奥州、北陸と旅を続けた芭蕉は、元禄2年(1689年)8月21日ついに結びの地大垣に到着。師の無事を喜ぶ門弟とともに大団円の時を迎えた。当地には翌月初めまで滞在し、その間、美濃赤坂の虚空蔵奥の院参詣(8月28日)、歌仙興行(9月3日)、3日に伊勢から来着した曽良と大垣藩士戸田如水宅訪問(9月4日)、「紙衾ノ記」(「和漢文操」所収)の執筆などをして気ままに過ごし、9月6日午前8時頃、曽良と路通を従え伊勢に向けて水門川を下った。 |
2.畿内逗留の二十五ヶ月 「おくのほそ道」の旅を終えた芭蕉は、元禄2年(1689年)9月7日から元禄4年(1691年)9月28日に東下の途につくまで、二十五ヶ月(元禄4年は閏8月あり)にわたって畿内に逗留した。逗留中の芭蕉の動向は下の年譜の通りだが、芭蕉はこの期間、伊賀上野、湖南(大津・膳所)、京都を頻繁に往還する中で、元禄3年(1690年)4月6日から7月23日までの四ヶ月間余を石山・国分山の幻住庵で過ごした。その間の暮しぶりや人生観などを「幻住庵記」としてまとめ翌年7月刊行の「猿蓑」に収めている。 |
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_ | 3.不易流行の説 芭蕉の俳諧理論の根幹をなす「不易流行」の説は「おくのほそ道」の旅の体験を通して更に成熟し、芭蕉は、旅を終えた後の元禄2年(1689年)12月、去来に初めてこの新俳論を直伝した。 |
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_ | 4.第三次芭蕉庵で過ごした二十四ヶ月 出発して32日後の元禄4年(1691年)10月29日、芭蕉は江戸に帰着した。「おくのほそ道」の旅を前にして第二次芭蕉庵を人手に譲ったため一時居所不定となったが、すぐに日本橋橘町の彦右衛門の借家に住まいを定めた。 |
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_ | 5.寿貞の死と「続猿蓑」の完成 元禄7年(1694年)5月28日、芭蕉は二郎兵衛とともに伊賀上野に到着し、閏5月16日まで滞在する。その後、大津、膳所、落柿舎と旅する中、寿貞が(6月2日ごろ)深川芭蕉庵で逝去したことを松村猪兵衛の書簡で知らされる。京都滞在中の6月8日のことだった。芭蕉は寿貞の死を悲しみ、猪兵衛に書いた書簡の中で次のように心情を吐露している。寿貞は、芭蕉の青年時代の愛人といわれ、芭蕉が藤堂家に仕えていたころ既に関係が結ばれていたとの説もある。 |
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_ | 6.最後の旅 「続猿蓑」を遂げた芭蕉は、元禄7年(1694年)9月8日、支考や江戸から戻っていた二郎兵衛とともに、大坂(大阪)に向けて伊賀上野を旅立った。旅の目的は、反目し合う大坂の門人、之道と酒堂の仲を取り持つことにあった。出発当日の8日は奈良に一泊し、翌日大坂に到着した。10日になって芭蕉は大坂の酒堂亭(のちに之道亭に移る)で杉風と去来に書簡を書いている。 |
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_ | 7.芭蕉の最期 門弟に2通の書簡を書いた9月10日の晩、芭蕉は悪寒・頭痛に襲われ、この日から10日間ほど同じ症状を繰り返した。薬の甲斐あってか、20日ごろになり悪寒・頭痛は治まったものの、その後も持病のために「いまだ気分もすぐれず、・・・発句もしかじか得つかまつらず候」(下記書簡)といった状況が続いた。 |
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_ | 墓所義仲寺 元禄7年(1694年)10月12日、芭蕉の遺骸を乗せた舟は夜のうちに伏見まで下り、翌13日の朝、伏見を立って昼過ぎ膳所の義仲寺へ到着した。14日に葬儀が行われ、同日深夜になって境内に埋葬された。葬儀に参列した門人は80名、会葬者は300余名にのぼった。芭蕉の忌日は「時雨忌」などと呼ばれ、旧暦の気節に合わせ毎年11月の第二土曜日に法要が営まれている。 |
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_ | 2.義仲寺について 「木曽義仲御墓所」として知られる義仲寺は、木彫りの聖観世音菩薩を本尊とする寺で、開山は室町末期といわれ朝日山義仲寺と号する。義仲寺本堂を朝日堂と称し、本堂には義仲とその子義高の木像を厨子に納め、義仲や芭蕉など、31柱の位牌が安置されている。 |
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3.戦前と現在の義仲寺の資料写真と解説
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参 考 文 献
今 栄蔵著「芭蕉年譜大成」
角川出版
平成6年6月10日発行(初版)
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第一次芭蕉庵から第三次芭蕉庵まで
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