松尾芭蕉・おくのほそ道文学館   「奥州道中 増補行程記」展示室

平泉(2) 高館、中尊寺など
 
盛岡市中央公民館所蔵


高館。後ロハ北上川、麓ヲ帯メクリ流ル。八百間程、川欠いたしたるよし。
本丸に一館四面、義経社ト申有。中年、一年程、義経居住シ玉フ由。

弁慶松。

北上川。百川集流レ、凡、唐ニモ無キ河ト申ス。

長部山(束稲山)。桜を昔植し処と申。誠ノ桜川ハ此フモト也ト。

わら人形に甲冑ヲきせて立て置シ所。弁慶か立往生と俗語に申す所。此長洲出先と申候。
兼房石碑、又、鈴木トモ。

名所衣川。古歌多し。
散木(奇歌集)
数ならぬ我身ハよるの衣川きつれは人のまつ返す覧 俊頼
王吟
誰袖に包蛍の衣川思ひ余りて玉ともゆらん
夫木(和歌集)
衣川妻なき鴛声聞は先我袖のさへまさりけり よミ人しらず

衣川。土橋。五十間余。

桜川。

一里塚。

花立山。前鎮守府将軍基衡室、安倍宗任女墓と有之候。

自在王院。池中嶋、弁天堂アリ。

自在王院。石すゑの跡。昔ハ衆徒三千坊有之由。

衣の関、此間を申すよし。
大歌所の歌
家集 
昔しミし関守も皆老にけり年の行をはえやはとゝむる 重之
堀川百
行雲の与所に聞しをミちのくの衣の関をきてぞこへぬる 弘仲

中尊寺へ上り口。ちそうアリ。

ウススミノ桜有。
弁慶の杜。

月見坂。仁王門。別当宝蔵院。

中尊寺。

日吉。姥杉。
光堂。経堂。

<展示室目次>


「奥州道中 増補行程記」について

盛岡藩八代藩主南部利視(1708〜1752)の命を受けて、同藩士清水秋全が
宝暦元年(1751年)に著作して献上したもの。

「おくのほそ道」の旅(1689年)から60余年後の、江戸日本橋から盛岡までの
街道界隈の風景が、絵と文章で克明に記されている。

本展示室では、381の図版の中から、「おくのほそ道」本文又は「曽良随行日記」で
触れられている地域を抜き出して掲載し、当時の旅を偲ぶよすがとしている。


掲載している画像について

画像の出典は、東洋書院刊「新南部叢書 奥州道中 増補行程記」(P160-図304)です。

盛岡市中央公民館および株式会社東洋書院の許可を得て掲載しています。
 
< 盛岡市中央公民館 掲載許可番号 No.14 >

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