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| 3 塩 釜 | 山 寺 |
閑さや岩にしみ入蝉の声 |
して心すみ行のみおぼゆ |
音きこえず |
とし 々扉を閉て物の |
梺の坊に宿かり置て |
尾花沢よりとつて返し |
殊清閑の地也 々のす ゝむるに依て |
山形領に立石寺と云山寺あり |
蚕飼する人は古代のすがた哉 曽良 |
まゆはきを俤にして紅粉の花 |
這出よかひやが下のひきの声 |
涼しさを我宿にしてねまる也 |
もてなし侍る |
も知たれば ゞめて |
志いやしからず 々かよひて |
尾花沢にて清風と云者を尋ぬ |
と ゞろくのみ也 |
此みち必不用の事有 |
流して |
篠の中踏分踏分 |
闇茂りあひて夜る行がごとし |
じの云にたがはず 々として一鳥声きかず |
あふべき日なれと |
杖を携て 々が先に立て行 |
云て人を頼侍れば |
らざれば |
あるじの云 |
蚤虱馬の尿する枕もと |
山中に逗留す |
封人の家を見かけて舎を求む |
られて |
国に越んとす |
小嶋を過て ゝりて |
南部道遥にみやりて ・みづの |
五月雨の降のこしてや光堂 |
記念とはなれり |
成べきを |
珠の扉風にやぶれ |
光堂は三代の棺を納め |
兼て耳驚したる二堂開帳す |
卯の花に兼房みゆる白毛かな 曽良 |
夏草や兵どもが夢の跡 |
のうつるまで泪を落し侍りぬ |
破れて山河あり |
偖も義臣すぐつて此城にこもり |
衣が関を隔て |
城をめぐりて |
のぼれば ゝ大河也 |
秀衡が跡は田野に成て |
三代の栄耀一睡の中にして |
おぼゆ |
戸伊摩と云所に一宿して ゝ |
らなどよそめにみて |
しらぬ道まよひ行 ・尾ぶちの牧 ・まの ゝ萱は |
かす人なし |
ひがけず斯る所にも来れる哉と |
につどひ ゞけたり |
とよみて奉たる金花山 |
に路ふみたがえて こがね花咲 |
聞伝て |
十二日 ・緒だえの橋など |
とはなれりける |
依て |
出家して入唐 |
十一日 |
発句あり |
贈らる ・濁子が |
る ゝ時 |
予は口をとぢて眠らんとしていねられず |
松島や鶴に身をかれほと ゝぎす 曽良 |
寝するこそ |
帰りて宿を求れば |
ほどに |
なし |
見え侍りて ・松笠など打けふりたる草の庵 |
の跡 々 |
雄島が磯は地つ ゞきて海に出たる島也 |
にや |
の顔を粧ふ |
をのづからためたるがごとし |
ごとし |
左にわかれ右につらなる |
ものは波に匍匐 |
の潮をた ゝふ 々の数を尽して |
洞庭 ・西湖を恥ず |
抑ことふりにたれど |
里餘 |
云り |
し |
渠は勇義忠孝の士也 |
と有 ゞろに珍し |
に古き宝燈有 |
たにましますこそ |
きをか ゝやかす ゝる道の果 |
く彩椽きらびやかに |
早朝塩がまの明神に詣 |
覚らる |
しけれど |
舞にもあらず |
琶をならして奥上るりと云ものをかたる |
よみけん心もしられて ゞ哀也 |
蜑の小舟こぎつれて 々に |
五月雨の空聊はれて |
3 塩 釜 | 山 寺 |
お く の ほ そ 道 松尾芭蕉著 底 本 / 西村本 |
お く の ほ そ 道 文 学 館 収 蔵 文 書 |
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○文学館資料 | 出羽越え |
○第二十一集 | ![]() |
○文学館資料 | 平泉 |
○第三集 | ![]() |
○文学館資料 | 石巻 |
○第二十集 | ![]() |
○文学館資料 | 松島 |
○第二集 | ![]() |
○文学館資料 | 塩釜 |
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